横琴起業バレー、マカオの若者の絶好の起業の地に(三)
チャイナネット  2016-04-22
文字:

あふれる才能を発揮する場に

 インターネットの普及が進んだ現在、ネット上では誰もが流行を起こす可能性を持っている。だが問題は、その流行をいかに収益につなげるかである。無数の人々を悩ますこの問題にも、起業バレーは確かな答えを与えている。

 起業バレー1階の160平方メートル余りの大きな部屋にオフィスに構えるのが、昨年11月の第二期の入居者の目玉となった、「阿里巴巴」(アリババ)や「騰訊」(テンセント)、中国科学院などの元技術者からなる起業チームである。「跨境説」という名のこの会社が開発したオンラインショッピングプラットフォーム「bringbuys」はすでに3000万香港ドルのエンゼル投資を引き付け、起業バレーでこれまで最多の融資額を獲得したプロジェクトとなっている。同プラットフォームの創設者の一人で同社の執行理事兼総裁の周運賢さんは30歳をすぎたばかり。米カリフォルニア工科大学の卒業生だ。周さんによると、「bringbuys」がユニークなのは、ニュースやファッション、トレンドなどのコンテンツをサイトやブログで読みながら買い物ができることで、まったく新しい消費体験を創造するものだという。

 家族がマカオのカジノのVIPルームで商売をしているという林健竜さんは、同じくネット通販だが、顧客引き込みやシェアによって利益を上げる周運賢さんとは違うスタイルを取っている。「90後」(1990年代生まれ)の林さんは、あまり苦労なく稼げる家族の商売には興味を持たず、パソコンとインターネットに熱を上げてきた。自分で起業しただけでなく、弟も仲間に引き入れることに成功したという。林さんと仲間たちが昨年5月に設立した「信駅跨境電商」は、クロスボーダー貿易を主要業務とし、世界中の特色ある商品を買いたいという中国の消費者の願望を叶えている。仲間はまだ十数人しかいないが、半年余りで利益を上げ始め、起業バレーのいくつもの「初」の業績を上げた。

 林さんによれば、クロスボーダーのネット通販は生まれたばかりで、産業チェーンが長く、弱点が多く、圧倒的な大手はいない。「自分で起業するのはつらいこともあるが、つらいことがなければつまらない。若いうちにどんどん苦労したい。クロスボーダーネット通販の先駆けとなり、この業界の『淘宝』(タオバオ)になりたい」

 起業バレーというこのプラットフォームを通じて、マカオの若者の起業プロジェクトの市場空間は確かに広がり、人才構造は多元化し、融資ルートもよりスムーズなものとなっている。こうした要素が「化学反応」を起こす時、夢が現実にならないとは誰が言えるだろうか。