広東・マカオの越境EC、商品の直接購入による輸入が可能に
チャイナネット    2017-08-24
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 マカオ特産の菓子を積載した2台の税関監督車両が17日午後、マカオを出発し、珠海市の横琴口岸(通関地)を経由し、広州市の南沙に到着した。マカオの現地中小企業が、越境ECによる直接購入というモデルを通じて、大陸部市場にアクセスする新たなルートを手に入れたことを意味する。

 17日午後、広東自由貿易試験区南沙新区エリアの越境ECプラットフォーム「海線平台」の通関現場では、南沙出入境検査検疫局の職員が、2台の車両に積まれた約1100個の小包の検査・検疫を実施している姿が見られた。それぞれの小包には、受取人の住所と氏名、連絡先が貼られている。

 これらの越境小包の中身は主に、「杏仁餅」(アーモンドビスケット)や「牛油蛋巻」(バターエッグロール)、「花生脆糖」(ピーナッツキャンディ)などのマカオ特産の菓子で、通関後は物流会社を通じて消費者の手元に直接届けられる。

 「つまりこれらの商品は、大陸部の消費者がインターネットのプラットフォームを通じてマカオ現地の企業から直接購入したもので、輸入業者を通じて購入したものではないということだ」。南沙出入境検査検疫局金洲弁事処越境EC監督管理科の副科長を務める葉テイテイ(テイは女へんに亭)氏によると、消費者はこのモデルの下、インターネットで域外の商品を直接選ぶことができる。選べる種類はより多く、よりそろっている。

 南沙出入境検査検疫局自由貿易区監督管理科の科長を務める鄭嵐姿氏によると、今回はすでに、2社のマカオ企業の商品が越境直接販売モデルを通じて南沙に入っており、今後はより多くの企業がこのモデルでの販売に参入する見通しだ。

 直接購入による輸入というこのモデルでは、条件に合致したECプラットフォームと税関がネットワークで連結し、大陸部の消費者が越境ECで商品を購入した後、電子注文書や支払証明、電子運送状などを企業がリアルタイムで税関に伝送し、商品は税関の越境EC専門監督場所を通じて入境する。税関は、システムを通じて関連データを審査し、通常はシステムで通関手続を数秒で完了し、物流企業が配送する。

 広州税関の関連担当者によると、EC企業やECプラットフォーム、物流企業が税関に有效な担保を提供するという前提の下、直接購入による小売輸入商品の通関を税関が先行許可することは、商品の通関效率の向上を可能とする。直接購入による輸入モデルは、通関時間が短く、全過程の物流が迅速であるなどの特性を持つ。

 直接購入商品の広州南沙へのスピーディーな入境は、マカオの中小企業の商品の大陸部市場へのすばやいアクセスを可能とするだけでなく、「輸出入商品グローバル品質追跡体系」を通じて商品のトレーサビリティを実現することにもつながる。商品の通関現場では、職員がアプリ「CIQ溯源」を用いて、大陸部に入った食品小包のスキャニングによる検証を行っている姿が見られた。貨物の名称や検査証書、追跡証書などの商品の全ライフサイクルの品質データが携帯電話のディスプレイに表示される。

 「企業にとっては、輸出入商品グローバル品質追跡体系を通じて、企業ブランドを保護することができる。消費者にとっては、商品の全プロセスの情報を便利に問い合わせ、商品が生産されてから口に入るまでの品質保証を確保できる」と鄭嵐姿氏は語る。

 広州南沙口岸(通関地)が2016年に「輸出入商品グローバル追跡コードサービス」を打ち出して以来、輸出入貨物の検査通過時間は短縮が進み、商品の平均検査通過時間は105秒にまで短縮されている。データによると、2016年の南沙の越境EC入境商品は1517.57万口、商品の価値は34.01億元で、それぞれ前年から3.6倍と3.2倍に増えた。