広東とマカオの深い融合で大きく発展する横琴

 2017-07-25
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 横琴新区は2009年12月に誕生した。荒れ果てた島だった横琴はそれから7年余りで、横に4本、縦に2本の幹線道路によって円滑に結ばれた新たな都市に発展した。とりわけ横琴が「自由貿易時代」に入った2015年4月以降は、24時間の通関が開始され、マカオ人が退勤後、横琴や珠海中心部で約束して夕食をともにすることもできるようになった。マカオ単独ナンバープレートの車両の走行も始まり、長らく静かだった横琴蓮花大橋の往来も頻繁となった。マカオ銀行も進出し、マカオ人は横琴での不動産購入で直接融資を受けられるようになった。横琴には現在、世界トップ500社のうち97社、国内トップ500社のうち120社が進出し、重点プロジェクト85件の総投資額は3400億元を超え、観光・金融・ビジネスサービスを代表とした現代産業体系がほぼ形成されている。

珠海とマカオの共同発展のプラットフォームに

 横琴新区党委員会の牛敬書記は『経済日報』記者に対し、横琴新区にとって最も主要な発展手段は、広東・香港・マカオそれぞれの人才・技術・市場・管理体制などの面での比較優位を十分に生かし、地域間の人員・物資・資金・情報の効率的な集積と合理的な流動を促進し、新たな政策の優位性と体制革新の優位性を形成することだと語った。

 横琴新区は、広東・マカオ協力産業パークプロジェクトの推進を強化し、「マカオ投資プロジェクト建設の加速に関する横琴新区の若干の措置」を打ち出した。マカオ特区政府はすでに、観光・レジャーや物流・商業貿易、科学教育・研究開発、文化クリエイティブ、ハイテク、医薬衛生などの分野にかかわる83プロジェクトの入居を推薦している。今年3月末までに横琴新区で登録したマカオ資本企業は累計793社に達し、自由貿易区の設立前に比べて254%の成長を実現した。

金融革新で豊かな資金を確保

 金融革新と特色金融の発展で、横琴は、大きな優位性に恵まれている。進出する企業にとっては、クロスボーダー融資の便利な条件があり、税務計画の調整や新業務の展開などで顕著な優位性がある。共同の金融市場は、香港・マカオの金融機構の発展の空間を広げ、大陸部の企業と香港・マカオの金融機構の協力に新たなチャンスを提供した。

 マカオ産業の多元化促進と実体経済の金融サービスニーズと結びつけ、横琴は、金融革新の先行・試行を堅持し、大陸部と香港・マカオの経済の深い融合を促進し、自由貿易試験区の金融改革・革新に「横琴モデル」を打ち立てた。2014年初めには、マカオ国際銀行横琴代表事務所が開業し、マカオ資本銀行による初の大陸部進出という歴史的なブレークスルーを実現した。現在、横琴の金融業は良好な発展の勢いを見せ、金融組織体系の整備はますます進み、横琴新区の金融系企業は今年5月までに4903社、登録資本総額は6278億元に達し、銀行や証券、保険、パブリック・ファンド、プライベート・エクイティ・ファンドなど20種類に細分される金融系企業が出現している。昨年、横琴の金融業の付加価値額は14億200万元に達し、横琴新区のGDPの8.91%を占め、前年から90.58%成長した。

広東・香港・マカオの「大衆創業、万衆革新」の新たな要地に

 横琴・マカオ青年創業バレーは運営開始から2年で203社の企業をインキュベーションし、そのうち香港・マカオの創業チームは6割の122社に達した。合計16社の企業がベンチャー投資を獲得し、融資額は1億元を突破している。同バレーはさらに、国家ハイテク企業と「広東省ハイテク企業育成庫」に入った企業30社近くの育成を行い、そのうちマカオ企業は9社を数えた。インキュベーション中の企業による各種科学技術プロジェクトの申請件数は80件を超え、合計1000万を超える援助金が獲得された。創業バレー内の企業による特許出願件数は600件を超え、特許の権限授与件数はすでに300件を超えている。

 横事とマカオとの協力はすでに、「あなたあっての私、私あってのあなた」という関係を実現している。横琴は大きく胸襟を広げ、マカオの拡大と多元化、アップグレードの実現にプラットフォームを提供している。2種類の制度の良性の結合は、横琴という「実験田」に巨大な革新の利益をもたらした。融合発展は、広東とマカオの両地を互いに輝かせ、ともに発展させている。港珠澳(香港・珠海・マカオ)大橋がまもなく開通となる中、国家級新区と自由貿易試験区、「広東・香港・マカオ」協力の新方式を探るモデルエリアという三重の身分を持った横琴新区は、マカオとともに尽力し、大湾区西岸の発展の核心的な原動力となる。